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パンケーキレンズが欲しい MマウントTessar35mm F3.5製作(移植)

───2014/01/25───



Industar50-2 M39ゼニットマウントが手に入ったのでMマウントパンケーキレンズを作りました。
ゼニットマウントレンズはライカのLマウントに取り付けることができますが、フランジバックは、ほぼM42と同じなのでそのまま使用してもピントが合いません。


最終形
フィルターは必須です。(たまたまMINOLTA DIMAGE S304につけていたものがぴったりでした)
う〜ん、パンケーキ? 微妙。


T-PROOFのTessar35mm F3.5をIndustar50-2に組み込みます。
Mマウントのフランジバックは27.8mm、ピント合わないだろうな…
とりあえずレンズを取り出してテスト。


テスト
Industar50-2を分解して絞り(ヘリコイド付き)リングとマウントのみにします。

左写真の緑色の文字が印刷されているピントリングは使用しません。


T-PROOFのTessar35mm F3.5を落とし込みます。


テスト結果
当然ですがピントリングを外したぐらいではマクロ専用で使うしかなし。
(マウント部も削って限界まで薄くしましたがマクロが精一杯)
写真クリックで拡大

さて、諦めるか… いや……


後ろ側からレンズを落とし込む
つまり、レンズの前に絞りがあるということになります。プロテクトフィルター必須です。Industar50-2を分解するとストッパーピンが3本見えますので、ヘリコイドにストップがかからないようにするために切り欠けの中にある1本のみ外します。今度はピントリングを使用します。なくても良いのですがフォーカスしやすいので。写真中央がTessar35mm、その左は落とし込んだレンズを固定するためにゴム板を加工しました。


レンズ周りの樹脂製の突起をニッパーで切りましたが、なんとジャストサイズ。


加工したゴム板を両面テープで固定しました。


L/M変換リングをつけてMマウントに


フィルターが嵩張るけどしかたない。
かなりオーバーインフなので無限が出るまで5mmぐらい繰り出します。パンケーキというより沈胴レンズ。調子に乗って近接で繰り出していると鏡胴がすっぽ抜けます。ストッパーがつけられるといいんだけど。5,000円で6本目のMマウントZeissレンズ「鷹の目テッサー」が手に入ったんだからよしとします。

その後、なるべく薄くという当初の目的から外れましたがストッパーをつけました。


T-PROOFの銘板

使えなくなったので新たに作成。
どうやったらできるか考えてる時間が楽しいんだけどもっと他のことにこだわれよ、とも思う。



赤い点は距離指標。
右から ∞ 5m 3m 1.5m
これでもないよりはマシ。

作例(等倍)
なんかピントが薄いなあ。ピンぼけ連発しそう。


No.25へ続く



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