両レンズとも開放。写真を比べればCOLOR-SKOPARの方が周辺減光が大きいのが分かります。
驚いたのはそんなことではなくて、LM-EA7で Planar は迷うことなくパッパと合焦したのに対してCOLOR-SKOPARは全くオートフォーカスができなかったのです。この違いは? 測距点を中心ではなく端に置いたからです。ここから色々試してみました。Voigtlanderは周辺部でのピント合わせは全滅。最近のレンズHELIAR 40mm F2.8 AsphericalやNOKTON 50mm F1.2 Asphericalでもダメ、中央部で合わせてフォーカスロックで移動するしかありません。しかもピント精度に不安があるのでこんなことをするなら素直にマニュアルフォーカスした方がイイかと。ニコンも実用的ではありませんでした。
ところが、KONICA HEXANON AR は周辺測距点で合焦するのです。40mm F1.8、50mm F1.7、57mm F1.4は最端測距点でOK、52mm F1.8は最端よりひとつ中心よりでOK。やったぜコニカ…とはいきません。甘々です。開放でレンズ周辺だからそんなもんだろうと思いましたがマニュアルフォーカスだとかなり良くなるのでピント精度の影響でしょう。
さて Planar45mmは? 周辺部で簡単に合焦し、ピントも中心部でのオートフォーカスやマニュアルフォーカスと遜色ないぐらいのキレです。さらにこのテストは光量の少ない室内で行ったのですがF5.6、SS1/125、ISO1600という条件でも合焦します。アダプターの説明書では絞りを開けてピントを合わせてから、希望の絞り値に変更するのを推奨しています。
カメラも同じマウントアダプターも同じですからこの差はレンズの差ですね。一体何が違うのでしょうか。ちなみにCONTAX (G) Planar 35mm F2は周辺部でピント合わせができません。
このMマウント改造Planar45mmの「なんちゃってピントリング」が異常にきつくなったので再度組み立て直しました。貴重なレンズですから。
